本文へ移動

圧力計・連成計・真空計 技術資料

圧力計・真空計・連成計の基本と選定ガイド

【一目でわかる】圧力計・真空計・連成計の違いと選び方
配管設計や計器選定の際、「どれを選べばいいのか分からない」と迷うことはありませんか?
これら3つの計器の最大の違いは、「大気圧を基準として、どの範囲の圧力を測定できるか」 にあります。
ここでは、初心者にも分かりやすい解説と、実務で役立つ選定ポイントをまとめました。

※技術的な仕様選定や、設計段階で知っておくべき正確な定義です。すべて大気圧を0 MPaとする「ゲージ圧」を基準としています。

3つの計器の決定的な違い(早見表)

私たちが普段くらしている空気の圧力(大気圧)を「0(ゼロ)」としたとき、測定できる範囲がそれぞれ異なります。
計器の名前
測定できる範囲
イメージ
主な用途
圧力計
(あつりょくけい)
PRESSURE
プラスの圧力だけ
(0より高い圧力)
風船を膨らませるポンプ
コンプレッサー、給水配管
真空計
(しんくうけい)
VACUUM
マイナスの圧力だけ
(0より低い圧力=真空)
ストローで吸い込む力
真空乾燥路、吸着パット
連成計
(れんせいけい)
COMPOUND
プラスとマイナスの両方
(真空から高圧まで)
注射器(押す・引く両方)
ポンプ吸込側、エアコン施工

目盛板サンプル

弊社が誇る圧力計の3大分類と、最適な「電気信号」の選び方
工場やプラントの安定稼働に欠かせない圧力計。弊社では、お客様の使用環境や測定対象の流体(気体・液体)に合わせて、大きく3つのタイプを製造・販売しております。
さらに、これらの圧力計には「電気信号(スイッチ機能)」を自由に組み合わせることが可能です。これにより、ただ圧力を「見る」だけでなく、「圧力が一定値になったらアラームを鳴らす」「ポンプを自動停止する」といった安全制御が可能になります。
まずは、ベースとなる3つの圧力計の特徴からご紹介します。
1. 弊社が取り扱う3つの圧力計(ベース機種)
測定する「モノ」や「環境」に合わせて、最適な機種をお選びいただけます。
【1】 ブルドン管式圧力計(標準・汎用タイプ)
  • どんなもの?:最も一般的で、実績のある定番の圧力計です。内部の金属管(ブルドン管)が圧力で動く仕組みを利用しています。
  • 主な用途:水、空気、一般的な油など、固形物が混ざっておらず、腐食性のない流体の測定に最適です。コストパフォーマンスにも優れています。
【2】 隔膜式圧力計(耐食・耐凝固タイプ)
  • どんなもの?:測定する流体が圧力計の内部に入り込まないよう、主に金属製の(樹脂やゴムなどもあります。)「ダイアフラム(隔膜)」で遮断した構造の圧力計です。
  • 主な用途:腐食性の強い化学薬品、ドロドロした粘度の高い液体、結晶化しやすい流体などの測定に必須です。
【3】サニタリー圧力計(衛生・食品・医薬タイプ)
  • どんなもの?:隔膜式の一種ですが、食品や医薬品の製造ライン向けに、内部に液体が溜まらない「洗浄しやすい形状(へルール継手など)」に特化した圧力計です。
  • 主な用途:飲料、食品、化粧品、医薬品など、徹底した衛生管理(サニタリー性)が求められる現場に使用されます。
2. 制御を自動化する「3つの電気信号(スイッチ機能)」
上記の3機種(ブルドン管式・隔膜式・サニタリー式)には、現場の用途に合わせて以下の3種類の電気スイッチをチョイスできます。「圧力を検知して次のアクションを起こす」ための重要な心臓部です。

スイッチ種類
特徴
メリット
こんな現場におすすめ
コンタクト接点付
指針が設定値に触れると直接電気が流れる、最もシンプルな構造。低コストで導入でき、回路設計が簡単。動作頻度が少なく、シンプルな警報(アラーム)を出したい現場。
マイクロスイッチ付
指針の動きを機械式スイッチに伝達させて信号を出力するタイプ。チャタリング(細かな振動による誤作動)に強く、電気容量が大きい。スイッチから直接大型の機器(ポンプ等)を制御したい現場。
光電スイッチ付
内部の光(赤外線)を遮光板が遮ることで、非接触で信号を出力するタイプ。接触抵抗がないため、非常に高精度。摩耗がなく寿命が極めて長い。頻繁にON/OFFを繰り返す現場やプログラマブルコントローラ(PLC)との連携。
3. 組み合わせは自由自在!最適な仕様をご提案します
「サニタリー圧力計に、長寿命な光電スイッチを組み合わせたい」
「薬品ラインの隔膜式圧力計に、大容量のマイクロスイッチを付けたい」
など、弊社ではお客様の現場の課題に合わせて、最適な圧力計と電気信号の組み合わせを柔軟にご提案いたします。
「自社の設備にはどれが合うだろう?」とお悩みの方は、まずは一度お気軽にご相談ください。弊社の技術スタッフが、仕様選定から丁寧にお手伝いいたします。

ブルドン管圧力計の構造について

外観と主要部の名称

AU100SR(樹脂ケース) ブルドン管圧力計

内部主要部品の名称、動作説明

注意:参考図としてご覧ください。
AU100型
ブルドン管圧力計の内部構造(参考写真)
注意:参考写真としてご覧ください。
ブルドン管圧力計の動作(参考動画)
注意:参考動画としてご覧ください。
C形ブルドン管

隔膜式圧力計とは?

隔膜式圧力計は、測定対象の流体が計器内部へ直接流入するのを防ぐ構造を採用しており、ダイアフラム(隔膜)によって指示部を保護します。これにより、腐食性・高粘度・凝固性のある流体や、衛生管理が求められる環境でも安定した圧力測定が可能です。
接続形状や接液部の材質は、用途に応じて多彩なバリエーションをご用意しており、石油・化学・土木・水処理・食品・医薬品など、幅広い分野でご利用いただけます。
一般型圧力計では対応が難しい条件下でも、確かな性能を発揮します。
■用途
・  石油、化学、土木、水処理、食品、医薬品工業など幅広い分野に対応
・  腐食性・粘性・凝固性のある流体や・衛生対策が求められる環境での圧力計測管理に最適
・  一般型圧力計では測定が困難な条件下でも使用可能

左から:KAG型(ねじ取付)、KASF2型(フランジ取付)
隔膜式圧力計、動作説明

サニタリー圧力計とは?

サニタリー圧力計は隔膜式圧力計の一種であり、特に食品、酪農、医薬、化粧品、バイオ分野に特化した用途で使用されています。
衛生管理が求められる環境下でも、安定した圧力測定を実現します。
サニタリー圧力計 SAC75
サニタリー圧力計各種(ヘルール取付方向)
サニタリー圧力計 SAC75
サニタリー圧力計、動作説明

圧力計・真空計・連成計 基本形状と型式

計器の大きさと精度区分

大きさ / 等級精度
CL2.5
CL1.6
CL1.0
CL0.6
φ60



φ75



φ100


φ150

精度等級の最大許容誤差

精度等級
最大許容誤差(1)
目盛範囲A(2)
目盛範囲B(3)
0.6級
±0.6
±0.9
1.0級
±1.0
±1.5
1.6級
±1.6
±2.4
2.5級
±2.5
±3.8

SI単位・旧単位の目安早見表・圧力の種類

SI単位・旧単位の目安早見表・圧力の種類

圧力単位比較表

圧力単位比較表
TOPへ戻る